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2016年07月22日

夏休み「ふっこう割」に殺到 九州の宿泊予約50万人

九州各地で子どもたちが夏休みに入る中、熊本地震後の観光復興を目指す「九州ふっこう割」の人気が高まっている。夏休み前までに約50万人分以上の宿泊回復につながったと推計。九州全体としては観光客が戻りつつあるが、被災地では依然として集客が回復しない地域もあり、復興への足並みは一様ではない。

 ふっこう割は今月1日から、インターネットで割安商品を販売開始。「楽天トラベル」は、7~9月の九州の予約数が前年同期の1・3倍に増えた。「じゃらんnet」では約11万6千件の予約があった。九州観光推進機構は「約60億円の予算を使ったネット割引で、50万人程度の予約につながった」と推計。旅行各社の店舗受付やコンビニエンスストアの割引宿泊券も即日完売が相次いでいる。

 大分県の主要観光地である別府市観光協会によると、風評被害で旅行客が落ち込んだものの「7月以降の宿泊は前年並みか、上回る可能性もある」。大きな被害がなかった熊本県天草市では、夏休みがほぼ満室の施設もある。鹿児島県でも前年を2~3割上回るホテルが出るなど、ふっこう割の恩恵を十分に受ける。

一方、国道57号が土砂災害で断たれるなどインフラ復旧が課題の阿蘇地域は厳しい。熊本県阿蘇市の宿泊施設団体幹部は「大型バスのツアーが戻っておらず、例年の半分程度までいけばいい方では」と指摘。同市のペンション「かかしのかくれ家」は7月9日に営業再開したばかり。オーナーの緑啓一郎さん(49)は「冬になれば雪で今より交通網が悪化する心配がある。秋までにできるだけ取り戻したい」黒倍王 と語る。JTB九州の担当者は「ふっこう割だけに頼らず、独自の割安旅行も企画して旅行客を増やすことが課題だ」としている。



Posted by かたこりの日記 at 16:37