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2017年06月09日

淡墨桜・さくら観察館・地震断層観察館

日本三大桜の一つであります淡墨桜を見てきました。岐阜県本巣市にあります国指定天然記念物根尾谷淡墨の桜は、品種:彼岸桜、和名・エドヒガン、樹齢1500余年、樹高16m、幹囲目通り9.90m、枝張り東西27.60m南北25m、大正11年10月12日内務省天然記念物指定1号、指定の理由・・・由緒ある桜の代表的巨樹、であります。周りは淡墨公園として整備され、支え木(44本)なくては危ない状態ですが美しく咲いていました。大正初期の大雪で、衰えを見せ始めた名木淡墨桜は、昭和23年には枯死するかとも思われる状態になり、前田利行氏、中島英一氏他数名の尽力により復活を遂げ始めるも、昭和34年の伊勢湾台風で大きな被害を受け無残な姿となってしまった。そのような時に、作家故宇野千代女史が、老桜の痛々しい姿に心打たれ、岐阜県知事平野三郎氏に枯死するのを防いでいただきたい旨を切々と訴えられ、以来、国、県、地元有志の浄財とも合わせて保存に努めているとのことです。
継体天皇御手植桜伝説のあるうすずみ桜は、真清探當證(ますみたんとうしょう)に、応神天皇5世の孫・彦主人王(ひこうしおう)の孫・男大迹王(おほどのおう)が皇位継承をめぐって、後の雄略天皇(21代)の迫害を受け、生後50日で養育係に譲られ、尾張一宮からさらに美濃の山奥に隠れ住んだ。この間言語に絶する生活を強いられたが、29歳の時、都から勅使がむかえに来られ、村を離れる時に住民と別れを惜しまれ尾張一宮から持ち帰られた桜を二男桧隈王の産屋跡に植えられ、一首の歌をそえて記念とされた。
身の代と遺す桜は薄住よ 千代に其の名を栄盛(さかえ)止むる
王は都に上がられ、継体天皇(26代)として即位された。(根尾谷淡墨の桜パンフレットより)
(継体天皇は、謎の多い天皇で、諸説あります、母の出身地である福井県で即位するまで育った等)
とても由緒のある桜で、何度も枯死しそうになりながら、今年も美しく咲いて不死鳥のような桜です、淡墨桜の特徴として桜の全種300余種の内でも名花中の上位にあると言われる品種で、蕾の時は薄いピンク、満開に至っては白色、散り際には特異の淡い墨色を帯びてくるそうです。
日本三大桜は、樹齢1000年の福島県田村郡三春町の三春の滝桜、樹齢1800年の山梨県北杜市の山高神代桜です。五大桜はほかに「狩宿の下馬ザクラ」(静岡県富士宮市)、「石戸蒲ザクラ」(埼玉県北本市)。

さくら資料館では、故宇野千代女史の淡墨桜に関する作品展示、前田利行による根接ぎの様子、能狂言、国指定特別天然記念物の菊花石の常設展示があります。

淡墨桜の近くの根尾水鳥には、明治24年1891年10月28日午前6時37分の濃尾地震で出現した国指定特別天然記念物の根尾谷断層があり、地震断層観察館・体験館で、地震断層について学習できます、体験館では震度4-5の地震を3Dシアターで体験出来ます。
濃尾地震は、マグニチュード8、日本の内陸部で起きた最大級の直下型地震で、その震源は浅く震動は激震(震度7)でした。全国で14万戸を超える建物が倒壊し、7千人を超える人々が亡くなりました。それに伴って生じた地震断層、延長距離80kmは世界的にも大規模なもので、特に震源地の根尾谷水鳥地区では上下に6m、長さ1000mにもなる断層崖が隆起、この断層崖が「根尾谷断層」です。昭和27年に国の特別天然記念物に指定されました。(根尾谷淡墨の桜パンフレットより)

うすずみ温泉は、海水の成分に似た泉質の温泉、伊勢湾の太古の海水が源と言われています。

近くに、奥美濃水力発電所上大須(かみおおす)ダムが有りましたが、落石で途中で通行止めでした、残念。ダムカード配布はないそうです。
奥美濃水力発電所は日本最大級の純揚水式発電所で、有効落差485.75m、最大出力は150万kw、根尾上大須地区にあるロックフィルダムで、下部調整池です、堤長は約300m、高さ98m、ダム周回路は約5kmあり、美しい自然に囲まれ、紅葉など四季の移り変わりも楽しめます。
  


Posted by かたこりの日記 at 11:37